監修:葬祭ディレクター1級 江越 富士男

長崎市の葬儀ガイド|形式・費用・もみじ谷葬斎場と13斎場の使い方【総合】

長崎市で葬儀に向き合うとき、多くの方が「何から手をつければよいのか」で立ち止まります。形式を決め、会場を押さえ、費用を把握し、火葬の予約を取る——これらを数日のうちに進めなければなりません。

この記事は、長崎市で葬儀を考えるすべての方に向けた総合ガイドです。長崎市には市営の「もみじ谷葬斎場」があり、市内在住の方は7,800円で火葬を利用できます。また、市内エリアには13の斎場があり、5名の家族葬から最大700名の大型葬まで対応できるのが長崎市の特徴です。

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長崎市の葬儀の特徴——3つの地域性

長崎市は、坂が多い独特の地形と、海と山に囲まれた景観で知られる県庁所在地です。この土地柄は、葬儀にもはっきりと表れます。

第一に、坂と地形が参列の負担を左右すること。市内はエリアによって車での移動・駐車のしやすさが大きく異なり、斎場までのアクセスが会場選びの重要な判断材料になります。この点は坂の街・長崎の葬儀導線ガイドで詳しく扱っています。

第二に、宗教文化が多様なこと。仏式が主流ながら、ご家庭によってはキリスト教式(カトリック・プロテスタント)や神式での葬儀を希望されることもあります。宗派ごとの違いは長崎の宗教多様性に応える葬儀ガイドで解説しています。

第三に、町内会・自治会のつながりが今も息づく一方で、家族葬が全体の半数以上を占めるまでに広がっていること。地域への配慮を保ちながら、故人とゆっくり向き合いたいという価値観の変化が進んでいます。

長崎市の火葬場——市営「もみじ谷葬斎場」

長崎市で葬儀を考えるうえで、まず知っておきたいのが火葬場です。長崎市には市営の「もみじ谷葬斎場」(淵町26番6号)があります

火葬場使用料は、死亡者の住所が市内であれば12歳以上で7,800円、市外の場合は39,000円です(長崎市公式)。12歳未満は市内5,200円・市外26,000円です。

ここで長崎ならではの重要な点があります。長与町・時津町については「市内」に含むと長崎市が公式に明記しています。つまり、長与町・時津町にお住まいだった方も、市内料金の7,800円で利用できます。メモリードは長与町・時津町にも斎場を持っているため、この地域の方も一体でご相談いただけます。

休場日は1月1日のみ、火葬の受入時間は9時30分から16時50分の間で10分毎です。詳しくはもみじ谷葬斎場ガイドで解説しています。

葬儀の形式と費用の目安

長崎市で選ばれている主な形式は、次の4つです。

火葬式(直葬)は、通夜も告別式も行わず、火葬のみで見送る形式です。メモリードの長崎エリアでは火葬式プラン165,000円(税込)〜、ごく近親者でお別れの時間を持つお別れプラン(1〜10名)220,000円(税込)〜が用意されています。一日葬は、通夜を省き告別式と火葬を1日で行う形式で、親族葬プラン(告別式のみ・1〜30名)660,000円(税込)〜が対応します。家族葬は、家族・親族中心に行う形式で、家族葬プラン(1〜30名・式場貸切)495,000円(税込)〜。一般葬は、地域や会社関係の方も広くお招きする形式で、一般葬プラン(30〜250名)880,000円(税込)〜です。

これらはプラン価格で、実際にはもみじ谷葬斎場の使用料、飲食・返礼の変動分、お布施が加わります。費用の構造は長崎市の葬儀費用相場で詳しく解説しています。

市内13斎場——エリアごとに選べる会場網

長崎市の大きな強みが、市内エリアに13の斎場が分散していることです。

中心部のメモリード典礼会館(光町7-1/4室・最大250名・駐車150台)と稲佐橋メモリードホール(稲佐町2-2/6室・駐車150台)が中核。大橋メモリードホール(大橋町14-16/4室)は、ホール4が200〜700名という長崎エリア最大の式場を備えます。

このほか、小ヶ倉・大井手(本館・別館)・東長崎・琴海・三和・弥生・畝刈と市域を広くカバーし、さらに長与町のメモリード北部典礼会館、時津町のメモリードホール時津まで含めた13館体制です。5名の少人数から700名の大型葬まで、人数とエリアに応じて選べます。会場の選び方は長崎市の斎場13館の選び方をご覧ください。

臨終から納骨までの流れ

一般的な流れは次のとおりです。ご臨終後、まず葬儀社へ連絡し、病院や施設からご遺体を搬送・安置します。並行して菩提寺(または教会・神社)に連絡し、葬儀社と形式・会場・日程を打ち合わせます。死亡届を提出し、火葬許可証の交付を受けます。

2日目に納棺を行い、夕方から通夜を営みます。3日目に葬儀・告別式を行い、もみじ谷葬斎場へ移動して火葬・収骨、そして精進落としという流れです。長崎では告別式の後に火葬を行う「後火葬」が一般的とされ、通夜振る舞いは親族中心の質素な会食とする家庭も多いといわれます。近年は、初七日法要を告別式当日に繰り上げて行う「繰り上げ初七日」が一般的です。

そして長崎では、葬儀を終えた翌日に喪主が菩提寺へ伺う「三日参り(みっかまいり)」というしきたりがあります。宗教者へのお礼をお納めするとともに、初七日・四十九日など今後の仏事についてご住職と相談する場です。宗教者へのお礼は葬儀当日ではなく、この三日参りの際にお渡しするのが長崎の一般的な形になります。

長崎市で最初に確認しておきたい3つのこと

突然のご不幸では、限られた時間で多くの判断を迫られます。最初に確認しておくとよいのは次の3点です。

第一に、故人の住所が市内か市外かです。もみじ谷葬斎場の使用料は市内7,800円・市外39,000円と5倍の差があります。長与町・時津町は市内扱いですが、それ以外の市外に住民票を移していた場合は市外料金となります。

第二に、菩提寺・教会・神社の有無です。宗教者との日程調整が、葬儀の日程を左右します。長崎では宗教が多様なため、どの宗教施設にお世話になっているかの確認が第一歩になります。

第三に、ご自宅の立地と参列者の交通手段です。坂の街・長崎では、寝台車が自宅前まで入れるか、参列者が車で来るか路面電車・バスで来るかによって、会場の選び方が変わります。

葬儀社に最初に連絡するとき伝えるとよい情報

いざ連絡する際は、故人が今どこにいるか(病院・自宅・施設など)、故人と連絡者の関係、喪主となる方の連絡先、おおよその希望(家族葬にしたい、地域の方も招きたいなど)、菩提寺・教会・神社の有無を伝えられると手配がスムーズです。

ご自宅が坂の上や細い道沿いにある場合は、その旨も伝えておくと、搬送の車両や人員を適切に手配できます。すべて整っていなくても問題ありません。分からないことは「分からない」と伝えれば、専門スタッフが順を追って案内します。

長崎市で葬儀社を選ぶときの視点

葬儀社選びで確認したいのは、次の点です。依頼前に総額が明示され、追加費用が発生する条件まで説明されるか。24時間365日の対応体制があるか。自社ホールを持ち、人数とエリアに合わせた会場を提案できるか。そして、もみじ谷葬斎場の予約実務と、長崎の坂・宗教多様性という地域事情に精通しているかです。

メモリードは、長崎市エリアで13斎場を展開し、ご自宅から最寄りのホールを優先的に手配します。創業58年、年間20,000件の実績と、厚生労働省認定の1級葬祭ディレクター190名以上の体制で、ご依頼前に総額を明示しプラン外の請求を行わない料金体系を採用しています。

給付金を受け取り忘れない

葬儀後には、受け取れる給付金があります。故人が長崎市の国民健康保険に加入していた場合、葬祭を行った方に2万円が支給されます(長崎市公式・条例)。後期高齢者医療制度の場合も長崎県内で2万円、社会保険に加入していた場合は埋葬料5万円(全国一律)です。

なお、社会保険の本人で、資格喪失後3か月以内に亡くなった場合は、社会保険から支給される場合があります(長崎市公式)。この場合、国民健康保険からは支給されません。申請窓口は保険年金課、期限は葬祭を行った日の翌日から2年以内です。詳しくは長崎市の葬儀後の手続き・葬祭費ガイドをご覧ください。

費用を抑えるために長崎市民ができること

費用を無理なく抑えるには、次の3点が現実的です。第一に、形式と人数を適切に選ぶこと。5つのプランから本当に必要な規模を選べば、飲食・返礼の変動費が抑えられます。第二に、市内料金を確実に活用すること。もみじ谷葬斎場の7,800円は、故人の住所が市内(長与町・時津町を含む)であることが前提です。第三に、事前相談・事前見積もりを利用すること。時間に余裕があれば内容を落ち着いて比較でき、不要なオプションを避けられます。

加えて、葬儀後に申請できる葬祭費2万円も実質的な負担軽減になります。ただし給付金は申請後の振込となるため、葬儀費用そのものは別に用意しておく必要があります。

参列者の集まりやすさをどう考えるか

長崎市の葬儀では、「参列者が集まりやすいか」が満足度を左右します。坂が多く道が細いエリアもあるため、駐車場の広さと主要道路からのアクセスは必ず確認したいポイントです。ご高齢の参列者が多い場合は、最寄りの路面電車の電停やバス停からの距離、送迎の有無も判断材料になります。

メモリードは市内エリアに13斎場を持ち、ご自宅から最寄りのホールを優先手配します。公共交通も含めてアクセスの良い斎場を提示できるため、ご遺族・参列者双方の負担を抑えた会場選びが可能です。

よくある質問

「長崎市に火葬場はありますか」という質問には、市営のもみじ谷葬斎場(淵町)があるとお答えしています。「長崎市民の火葬料はいくらですか」という質問には、12歳以上で7,800円(市外は39,000円)で、長与町・時津町も市内扱いとお答えしています。「大人数の葬儀もできますか」という質問には、大橋メモリードホールのホール4が200〜700名に対応するとお答えしています。「事前相談は無料ですか」という質問には、ご相談・お見積もりは無料で、その場で契約を求めることはないとお答えしています。

この記事のまとめ

長崎市の葬儀は、市営もみじ谷葬斎場(市内7,800円・長与町と時津町も市内扱い・休場日は1月1日のみ)と、13斎場という充実した会場網が出発点です。加えて、坂の街ならではの搬送・参列導線と、仏式・キリスト教式・神式という宗教の多様性が、長崎の葬儀を考えるうえでの固有の論点になります。

情報を集める順序としては、本記事で全体像をつかんだうえで、費用を知りたい方は長崎市の葬儀費用相場、家族中心で見送りたい方は長崎市の家族葬ガイド、シンプルに見送りたい方は長崎市の火葬式・一日葬、備えておきたい方は長崎市の事前相談・見積もりガイドへお進みください。

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※もみじ谷葬斎場の使用料・受入時間・休場日は長崎市公式情報(2026年5月時点)に基づきます。制度改定により変わる場合があるため、最新情報は長崎市の公式情報をご確認ください。地域の慣習に関する記述は一般的な傾向であり、ご家庭・地区により異なります。

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