監修:葬儀ディレクター1級 山下聖子
福岡市南区の葬儀・家族葬ガイド|南福岡・大池の斎場と刻の森という地の利
福岡市南区は、大橋・高宮を中心とした落ち着いた住宅地が広がるエリアです。西鉄天神大牟田線とJR、そして油山へと続く緑豊かな環境が共存し、市内でも住みやすさで知られる区です。
その南区には、葬儀を考えるうえで他区にない特徴があります。福岡市の火葬場「刻の森」が区内の桧原にあることです。この記事は、福岡市南区での葬儀・家族葬に特化して、区内2斎場の詳細、費用、火葬場の地の利、区役所での手続きまでを解説します。
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福岡市南区の葬儀事情
南区は大橋・高宮など住宅地が多く落ち着いたエリアです。ご家族でゆっくりと過ごせる小規模会館から、親族が集まれる中規模会館まで、さまざまなご要望に応えられる環境が整っています。
葬儀の面では、次の3点が南区らしさといえます。第一に、火葬場が区内にあることです。福岡市葬祭場「刻の森」は南区桧原に所在し、南区は市内で最も火葬場に近い区といえます。この地の利は、当日の移動負担と段取りの余裕に直結します。
第二に、落ち着いた住宅地としての性格です。長く住み続ける世帯が多く、地域とのつながりを保ちながらも、近年は家族中心の小規模な見送りを選ぶご家庭が増えています。
第三に、福岡市全体の傾向です。少子高齢化の影響もあり、家族葬や直葬など小規模でシンプルな葬儀を希望する方が増加しています。南区もこの流れの中にあります。
南区にあるメモリードの斎場
南区には、メモリードの斎場が2館あります。
メモリードホール南福岡
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 福岡県福岡市南区的場2丁目26-11 |
| 電話番号 | 092-575-2400 |
| ホール1 | 収容人数 10〜80名(最大120名) |
| ホール2 | 安置室〜4名 |
| 駐車場 | 40台 |
的場に位置する会館です。ホール1は10〜80名(最大120名)と幅広く、家族葬から親族・知人を招く中規模の葬儀まで対応します。ホール2は安置室として設けられており、ご遺体の安置と少人数でのお別れに利用できます。火葬式(直葬)を選ぶ場合や、火葬の日まで面会しながら過ごしたい場合に活きる設備です。
メモリードホール大池
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 福岡県福岡市南区寺塚1丁目9-20 |
| 電話番号 | 092-511-0983 |
| ホール1 | 収容人数 5名〜40名(最大50名) |
| 駐車場 | 11台 |
寺塚の1室型会館です。5〜40名(最大50名)という家族葬にちょうどよい規模で、少人数でも会場が広すぎて寂しくなる心配がありません。大橋・高宮エリアにお住まいの方の最寄り会場となります。駐車場は11台のため、車での参列が多い場合は事前に台数をご相談ください。公共交通での参列を案内する、乗り合わせをお願いするなどの調整で対応できます。
南区で家族葬を行うなら
家族葬とは、家族・親族・ごく親しい方だけで執り行う小規模な葬儀です。通夜と告別式を2日かけて行う点は一般葬と同じで、宗教儀礼を省くわけではありません。読経も戒名も、故人らしい演出も、希望すれば通常どおり行えます。異なるのは「参列者を限定する」という一点です。
南区で家族葬に適しているのは、5〜40名の大池、または10〜80名に対応する南福岡のホール1です。いずれも式場貸切のため、他のご家族と重なることなく静かに故人と向き合えます。
実際に南区でご利用された方からは、自宅近くのホールを選んだところ控室から斎場までの導線がスムーズで落ち着いた雰囲気で故人と向き合えた、清潔な空間と飲み物サービスで遠方の親族にも喜ばれた、という声が寄せられています。
参列範囲に迷ったら、三親等までの親族(両親・配偶者・子/兄弟姉妹・祖父母・孫/おじ・おば・おい・めい)を目安に、故人が特に親しくしていた友人を加えるかどうかを検討すると整理しやすくなります。家族で「呼びたい人」を書き出してみると、人数が見えて会場も費用も具体的に決められます。
南区で選べる4つのプランと費用
メモリードの福岡市エリアでは、規模と内容に応じた4つのプランが用意されています(いずれも税込)。
| プラン | 価格(税込) | 人数・内容 |
|---|---|---|
| 火葬式プラン | 165,000円 | 面会あり・火葬のみ。通夜・告別式を行わない |
| 家族葬一日プラン | 330,000円 | 1〜30名・式場貸切・告別式のみ |
| 家族葬二日プラン | 660,000円 | 1〜30名・式場貸切・通夜あり・告別式 |
| 一般葬プラン | 880,000円 | 30〜1000名・式場貸切・通夜あり・告別式 |
家族葬二日プランと一般葬プランは、福岡市内最安値基準として案内されています。
福岡市での一般的な費用相場は、家族葬30万〜80万円前後、一般葬80万〜150万円前後、直葬(火葬のみ)15万〜30万円前後、一日葬40万〜70万円程度が目安です。これらのプラン価格に、刻の森の火葬料、飲食・返礼の変動分、宗教者へのお礼が加わって総額になります。
葬儀費用は「葬儀一式費用(祭壇・棺・式場使用料・人件費など)」「飲食接待費用(通夜振る舞い・精進落とし・返礼品)」「宗教者へのお礼(読経料・戒名料・お車代など)」の3つで構成されます。宗教者へのお礼は葬儀社の見積もりには通常含まれないため、総額を考える際は別途見込んでおきましょう。
南区の地の利——火葬場「刻の森」が区内にある
南区の最大の特徴が、福岡市葬祭場「刻の森」が区内にあることです。所在地は南区桧原6丁目1番1号(092-566-2551)。福岡市が設置した公営の火葬場で、市内全域の住民が利用します。
火葬料は、福岡市に住民票がある方が亡くなった場合、大人(10歳以上)20,000円、小人(10歳未満)10,000円、死産児3,000円です(福岡市公式)。
注意が必要なのが、刻の森を利用できるケースが限定されていることです。福岡市公式では、利用できるのは次の3つの場合に限られると明記されています。第一に、福岡市に住民票がある方が死亡された場合。第二に、市外に住民票がある方が福岡市内で亡くなった場合。第三に、市外に住民票がある方が亡くなり、利用申請者の住民票が福岡市にある場合です。これ以外の場合は刻の森での火葬はできません。
第二・第三のケース(その他)では、大人70,000円、小人35,000円と、市内料金の3倍以上になります。南区に長くお住まいでも、介護施設への入所などで住民票を他市へ移していれば「その他」の扱いになりうるため、故人の住民票の所在は早い段階で確認しておきましょう。
なお、福岡市立火葬施設条例施行規則第5条の規定に該当する場合は、申請により利用料金が減額されることがあります。
「火葬場が近い」ことの実務的なメリット
刻の森が区内にあることは、南区の葬儀に3つの実務的なメリットをもたらします。
第一に、当日の進行に余裕が生まれることです。他区では告別式の終了時刻から出棺・移動・到着までを綿密に逆算する必要がありますが、南区の会場からは移動時間が短く、時間設定に余裕を持てます。参列者の焼香に時間がかかっても、進行が破綻しにくいのです。
第二に、移動の負担が小さいことです。火葬場へ同行する近親者の移動が短時間で済むため、特に高齢のご親族の身体的負担が軽くなります。往復の移動時間が短いぶん、収骨後に会場へ戻って繰り上げ初七日法要と精進落としを行う流れも組みやすくなります。
第三に、車両の手配が最小限で済むことです。長距離の移動を伴う区では大型のマイクロバスが必要になることもありますが、南区では乗り合わせで対応できるケースも多くなります。
この地の利は、南区で葬儀を行う際の隠れた強みといえます。
南区の葬儀の流れ
ご逝去から納骨までの一般的な流れは次のとおりです。
1日目、ご臨終後にまず葬儀社へ連絡します。24時間365日対応のため、深夜・早朝でも問題ありません。病院や施設からご遺体を搬送し、斎場の安置室またはご自宅へお運びします。南福岡には安置室(ホール2)が備わっており、面会しながら火葬の日を待つことができます。並行して菩提寺があれば連絡し、葬儀社と形式・会場・日程を打ち合わせます。死亡届を提出し、火葬許可証の交付を受けます。南区の場合、死亡届の窓口は南区役所 市民部 市民課(南区塩原3丁目25番1号/092-559-5021)です。
2日目、納棺を行い、夕方から通夜を営みます。3日目、葬儀・告別式を行い、刻の森へ移動して火葬・収骨、そして精進落としという流れです。近年は、初七日法要を告別式当日に繰り上げて行う「繰り上げ初七日」が一般的です。
葬儀後は、費用の精算、挨拶まわり、各種手続き、法要・納骨へと続きます。
南区ならではの3つの視点
南区で葬儀を行う際、特に意識しておきたい点を整理します。
第一に、駐車場の確認です。南福岡40台・大池11台と、大人数の参列には台数の余裕が限られます。落ち着いた住宅地である南区では路上駐車が近隣の迷惑になりやすいため、想定台数を事前に伝え、乗り合わせや公共交通の案内を訃報に添えるとよいでしょう。
第二に、火葬式(直葬)という選択肢です。刻の森が近く、南福岡に安置室があることから、南区では火葬式を選びやすい環境が整っています。火葬式プラン165,000円(税込・面会あり)は、宗教儀礼を望まない場合や、ごく近しい方だけで静かに送りたい場合の現実的な選択です。ただし菩提寺がある場合は、納骨の際に読経を求められることがあるため、事前の相談をおすすめします。
第三に、地域とのつながりへの配慮です。長く住み続ける世帯が多い南区では、家族葬にする場合も、近隣の方への伝え方に配慮しておくと関係を損ないません。訃報の段階で参列を辞退いただく旨を明確に伝え、後日の弔問を受け入れる準備をしておくと安心です。
南区で受け取れる給付金
葬儀後には、受け取れる給付金があります。
故人が福岡市の国民健康保険に加入していた場合、葬儀を行った人に葬祭費として30,000円が支給されます(福岡市公式)。葬祭を行った日の翌日から2年を過ぎると支給されませんのでご注意ください。
申請に必要なものは、亡くなった人のマイナ保険証(健康保険証の利用登録をしたマイナンバーカード)または資格確認書のいずれか1点、葬祭を行った人を確認できるもの(埋火葬許可証や会葬礼状など)、葬祭を行った人の預金通帳、葬祭を行った人の本人確認書類(顔写真付きの公的証明書1点、または資格確認書・年金手帳・住民票など2点)です。
申請・問い合わせ先は、亡くなった方がお住まいだった区の区役所です。南区の場合は南区役所 保険年金課 給付係(南区塩原3丁目25番1号/092-559-5151)となります。
このほか、後期高齢者医療制度の場合も福岡県内で3万円、故人が社会保険に加入していた場合は埋葬料5万円(全国一律)が支給されます。いずれも申請が必要で、自動的には支給されません。
南区で葬儀社を選ぶときの視点
葬儀社選びで確認したいのは、次の5点です。
第一に、料金体系の明確さ。葬儀費用は不透明になりがちで、追加費用が発生してトラブルになるケースもあります。事前に見積もりを取り、総額費用がわかりやすいかを確認しましょう。
第二に、24時間365日のサポート体制。葬儀は突然の出来事です。夜間や休日でも安心して連絡できる体制があるかは重要です。
第三に、実績と専門性。厚生労働省認定の「1級葬祭ディレクター」が在籍する葬儀社は、式の進行から遺族への心配りまで高い水準で対応できます。
第四に、安置環境の充実。刻の森が近い南区では、火葬までの安置と面会の環境が選択の決め手になることがあります。安置室を備えた会館があるかを確認しましょう。
第五に、自社斎場を持っているか。自社斎場であれば、貸ホールのように利用時間に縛られることなく、ご家族のペースでゆっくりとお別れができます。
メモリードは創業58年の歴史を持ち、厚生労働省認定の1級葬祭ディレクターが190名以上在籍。福岡エリアに17斎場を展開し、ご依頼前に総額を明示してプラン外の請求を行わない料金体系を採用しています。
設備で確認しておきたいこと
ご遺族や参列者は、通夜から翌日にかけて長時間を会場で過ごします。だからこそ、設備の快適さは見落とせません。
メモリードの各斎場は、法事室、プライバシーに配慮した親族控室、ベッドルーム、喫茶コーナー(24時間フリードリンク)を完備しています。遠方から駆けつけたご親族が会場で夜を過ごせるため、宿泊先を手配する負担もありません。
見学の際は、式場の広さと想定人数のバランス、控室から式場への動線、駐車場から入口までの距離や段差を、実際に歩いて確かめてみてください。斎場の見学は無料です。どこの斎場がよいか悩んでいる方には、お近くで最も条件の良い斎場をご提案します。
南区で費用を抑える3つの方法
費用を無理なく抑えるには、次の3つが現実的です。
第一に、形式と人数を適切に選ぶこと。4つのプランから本当に必要な規模を選べば、飲食・返礼の変動費が抑えられます。祭壇や式場使用料などの固定的な費用は人数で大きく変わりませんが、飲食費と返礼品費は人数に比例するためです。
第二に、市内料金を確実に活用すること。刻の森の火葬料20,000円は、故人の住民票が福岡市にあることが前提です。
第三に、事前相談・事前見積もりを利用すること。時間に余裕があれば内容を落ち着いて比較でき、不要なオプションを避けられます。加えて南区では、火葬場が近いことで移動にかかる車両の負担も小さく済みます。
なお、葬祭費3万円などの給付金は申請後の振込となるため、葬儀費用の支払い時には手元にありません。「後から戻ってくるもの」と考え、費用そのものは別に用意しておく必要があります。
事前相談という選択
もしものときに慌てないために、事前相談を活用するご家族が増えています。近年は、事前相談を活用したご家族のほうが満足度が高い傾向にあります。
事前相談では、希望する形式、予算の目安、会場(2館のどちらか)、宗教・宗派、連絡範囲、遺影の希望、喪主と役割分担といった項目を整理しておくと、いざというときは確認と最終調整だけで済みます。故人となる方の住民票の所在もあわせて確認しておくと、費用の見通しが正確になります。
事前相談・お見積もりは無料で、その場で契約を求められることもありません。「まだ何も決まっていない」「とりあえず話を聞いてみたい」という段階のご相談も歓迎です。
よくある質問
「福岡市南区にメモリードの斎場はありますか」という質問には、的場の南福岡(ホール1が10〜80名・最大120名、ホール2が安置室・駐車40台)と寺塚の大池(5〜40名・最大50名・駐車11台)の2館があるとお答えしています。
「南区に火葬場はありますか」という質問には、福岡市葬祭場「刻の森」が南区桧原6丁目1番1号にあり、市内で最も火葬場に近い区とお答えしています。
「南区で家族葬はいくらからできますか」という質問には、家族葬一日プラン330,000円(税込・1〜30名・告別式のみ)、通夜も行う家族葬二日プラン660,000円(税込)からで、これに火葬料・飲食・返礼・宗教者へのお礼が加わるとお答えしています。
「南区民の火葬料はいくらですか」という質問には、刻の森で福岡市に住民票がある方は大人20,000円、それ以外の場合は70,000円とお答えしています。
「葬祭費はどこに申請すればよいですか」という質問には、南区役所 保険年金課 給付係(092-559-5151)とお答えしています。
この記事のまとめ
福岡市南区の葬儀は、区内桧原にある刻の森という地の利が最大の特徴です。移動時間が短いぶん当日の進行に余裕が生まれ、高齢のご親族の負担も小さく、車両の手配も最小限で済みます。
会場は、10〜80名(最大120名)に対応し安置室も備える南福岡と、5〜40名の家族葬にちょうどよい大池の2館。費用は4つのプラン(火葬式165,000円/家族葬一日330,000円/家族葬二日660,000円/一般葬880,000円・いずれも税込)に、刻の森の火葬料20,000円と飲食・返礼・宗教者へのお礼を加えた総額で把握しましょう。
葬儀後は、南区役所 保険年金課 給付係での葬祭費3万円の申請を、2年以内に忘れずに行ってください。
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事前相談・お見積もりは無料。斎場見学も無料です。24時間365日対応。
▶ プランと斎場を見る|メモリード / 092-737-7011
※ホールの収容人数・駐車台数・電話番号はLP記載値、刻の森の火葬料・葬祭費・区役所連絡先は福岡市公式情報(掲載時点)に基づきます。いずれも変更される場合があるため、最新情報をご確認ください。費用相場は一般的な目安であり、実際の費用は条件により変動します。
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